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ごんべいの里保育園さんとエプロンのこと(保育士さんのエプロン)

長く続くコロナ禍は私たちからたくさんのものを奪っていきました。
一方で、先が見えないステイホームの中で私たちが手に入れたもの、再発見したものもあります。
家族との時間の大切さ。
毎日の生活のリズム。
食事の大切さ。
今まで当たり前にあったものを、あらためて見つめなおすことが増えていった気がします。

私たちが『ごんべいの里保育園』さんに出会ったのは、そんな頃。
保育士さんたちが着用するエプロンをココウォークで作れないかというご相談をいただいたのがきっかけでした。

ごんべいの里保育園とは

ごんべいの里保育園とは、愛知県豊田市に本社を置き、地域に7店舗を構えるスーパーやまのぶさんが運営する保育園です。
スーパーやまのぶさんでは「安心・安全」にこだわり、グループの農業生産法人「みどりの里」や、契約農家で栽培したこだわり野菜を、自社ブランド「ごんべいの里」として販売しています。ごんべいの里の食品は、すべてやまのぶさんが決めた基準をクリアしたものばかりで、添加物・化学肥料・農薬などをできるだけ少なく、または使用せずに作っています。

もちろん野菜だけでなく、国産の原材料や無添加にこだわったたくさんの食品を取り扱っており、地域でも絶大な支持を受けるこだわりのスーパーマーケットです。
そして、そんなやまのぶさんが運営するのが『ごんべいの里保育園』さんなのです。

生きる力を育む

ごんべいの里保育園さんでは、保育理念「生きる力を育む」のもとに、スーパーやまのぶの自社ブランド野菜「ごんべいの里」の野菜を給食の材料としても使用し、栄養士監修のもと「小さなころから食べるものを大切に」給食を提供しています。
この中で、園での多岐にわたる子どもたちの暮らしに必要なことは何かを考えながら
「安心できる居場所」
「創造性を育む遊び」
「自然に触れること」
を大切に保育しています。

正直、素敵だなと思いました。
スタートはお仕事の依頼からでしたが、いろんなお話を聞くうちに、その考え方にどんどん引き込まれていきました。自然にこだわったスーパーや保育園なら全国にたくさんあるけれど、今回のご依頼の中で特に私の心に小さな鐘の音を鳴らしたのは、園長先生のこんな言葉でした。

『保育士さんの気持ちが明るくなるエプロン』

エプロンのこと

今回のオーダーはコロナ禍が広がっていく時期だったこともあり、感染対策として身体の広範囲を覆うことができる割烹着タイプのエプロンであることがスタートでした。
そのうえで、
・優しい風合いの素材であること
・子どもたちの遊びの環境に溶け込む色やデザイン
・座ったりしゃがんだりすることが多い保育の現場で、お尻周りがすっぽり隠れるデザイン
・袖をたくしあげられるように、袖周りをリブに
・保育業務に必要なものを入れることのできる機能的なポケット
・釦付け糸は、デザインと強度を兼ねてクロス止めに

こんなふうに、保育士さんや子どもたちを想い、細部までとてもこだわったご要望をいただきました。
これらのご要望をふまえ、社内でも議論を重ねながら、ごんべいの里保育園さんと一緒に作り上げていったのがこのエプロンです。

保育士さんの気持ちを明るくするエプロン

子どもにも保育士さんにもやさしい生地

生地には綿麻素材を使用しました。
使用頻度が高い保育士さんのために丈夫で肌触りのいい綿と、カビや雑菌の繁殖を抑えることができる天然の抗菌素材である麻の混合素材を使用しました。
混合素材を使用することで、綿だけの素材に比べシワになりにくく、また麻素材が多く混ざっているため綿素材だけのものよりも通気性がよく乾きやすいのも特徴の一つです。

どんな動きも妨げないかたち

今回のオーダーの要である形は、腕まで覆えるため他のエプロンよりウィルス対策にもなる割烹着タイプを採用しています。
また脱ぎ着がしやすいよう前開きの形にしました。
寒い季節は下にスウェットなどを着込みやすいようサイズ感はゆったりめに。
細めのパンツをはくことが多いという保育士さんのために、お尻まで隠れる形にし、腕まくりしやすいよう袖には綿/ポリウレタンのリブも取り付けています。裾は背が高い方でも低い方でも着れる丈感に調整しました。

こだわりのパーツ

ボタンは園長先生のご要望で、万が一外れてしまっても子どもが誤飲しないよう少し大きめのサイズのものに。
ポケットは保育士さんが仕事中にいろいろなものを入れることができるよう少し大きめに設定しています。
また、左のポケット付近には園のイニシャルの刺繍がちらりとさりげなく施してあります。

乙女色のエプロン

今回の作製過程の中でも重要だったのが色。
「保育士さんの気持ちを明るくする」ためには機能性だけでなくデザインにもこだわることが重要でした。特に色選びは、ユニフォームとして全保育士さんが着用していれば、それは園のカラーにもつながりますので、特に重視したものです。そして、園長先生やスタッフさんともお話しする中で、みんながもっともときめいたのがこの色でした。

これは、早春に八重咲きの花をつける乙女椿という花です。
この乙女椿を語源とする乙女色という色は日本の伝統色でもあります。
ちなみに花言葉は
『ひかえめな美』『ひかえめな愛』
色の美しさや慎ましさが、子どもたちを見つめ育む保育士さんたちの姿と重なるようです。なんだかすべてがごんべいの里保育園さんにぴったりです!

気持ちを豊かにすること

今回のエプロンを作製させていただく中で、気づかせていただいたことがたくさんありました。
食に対する考え方や子どもたちを育むということ、丁寧に生活していくということ。また、使う人の視点に立った機能性のことなどなど、たくさんのことを学びました。
そしてその中でもっとも大切だと感じたのは、園長先生がおっしゃった
「気持ちを明るくするエプロン」
という言葉でした。

たかがエプロン、言い換えればたかが作業着ですが、
それが時に人の気持ちを変えることができる。

エプロン屋として、モノを作り売る私たちにとって、肝に銘ずべき言葉であると同時に、勇気づけてくれる言葉でもありました。その言葉を時々思い出しながら、これからも誰かの気持ちを少しでも豊かに、そして明るくすることができるモノを生み出していけたらと思います。


ココウォークではオリジナルエプロンの作製を承っております。
カフェやレストラン、保育園やサークルなどなど、少量からでも対応可能ですので、ぜひご検討ください!

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