環境のことを考えるエプロン【SDGs】ご好評につき新作も登場♪
私たちにできること
世界は今、様々な困難に直面しています。
長年の懸案であり、私たちの未来を直接的に左右するたくさんの課題。
そんな中でもとりわけ今注目されている『SDGs』
Sustainable
Development
Goals
以前のコラムにも書きましたが、
モノを作り、そして販売する企業である私たちの生業は、ある意味SDGsの理念とは矛盾する側面を持ち合わせています。
私たちの生業は、より多くのモノをつくり、よりたくさんの商品を販売していくこと。
私たちはこんなにもたくさんのモノを作る必要があるのだろうか?
私たちはこんなにも頑張ってモノを売る必要があるのだろうか?
私たちのビジネスが環境に負荷をかけているのではないだろうか?
私たちのビジネスが誰かを不幸にしていないだろうか?
私たちの生業は、SDGsと矛盾するのではないだろうか?
心のどこかにそんな葛藤を抱えながら仕事をしているのも事実です。きっと同じような思いを抱えている方も多いのではないでしょうか。
これまでも、いくつかの小さな試みを積み重ねてきましたが、またもうひとつ、私たちにできることを見つけました。
『廃棄 0エプロン』という取り組み
使いきる
洋服やエプロンなどの布製品の製作工程は、ロール状の生地を型に沿って切り抜くことから始まります。
この作業は、それぞれのデザインに沿ってたくさんのパーツを切り出しますが、一般的にはこの工程で20%程度の生地のロスが出るといわれており、それらのロスは基本的にはすべてが廃棄されてしまいます。
そんな無駄を無くし、限りある資源を有効に使うため私たちが開発したのが『環境のことを考えるエプロン』です。
このエプロンは、収率100%(捨てる部分が0)にこだわった製品です。
本来捨ててしまう生地耳という端の部分まで使うことで、生地の廃棄を0にしました。
大切に使う
夏は涼しく、冬は温かい。
オールシーズンで活躍するリネン素材を使用しています。
また、水に強く、丈夫で長持ちするので、きちんとケアすれば10年以上ご使用いただける生地です。
素材の詳細はこちらから!
エプロン屋が教えるエプロンの選び方②【素材から考える編】
シルエットにもこだわったエプロン
今回の企画のコンセプトを聞いた時、生地の廃棄を0にするために特殊なパターンをひいたとしたら、
『寸胴のやぼったいシルエットになってしまうのでは?』
という素朴な疑問や不安がありました。
廃棄をなくそうとすると、複雑な形のパーツを避け、各パーツをシンプルな直線で作る必要があるからです。
当社デザイナーも初めはそんな大きなハードルに苦労したそうです。
そしてそんな様々な苦労を乗り越えてできたのが今回の型紙です。
真ん中の最も大きな面積を占める部分がエプロン本体です。
赤丸の胸横部分にプリーツを入れることで単調なシルエットになることを避け、着た時に美しいシルエットが出ます。
そしてさらに重要なことは、このプリーツ部分の上側にあるパーツ。これがポケットになります。必然的にポケットにも折り返しができるのですが、これがマチの機能を果たし、ポケットの機能性を一段と高めてくれているのです。
型紙って企業秘密のはずですが・・・
そうなんです。
それは商品の設計図であり命でもあります。
しかしそれをあえて公開しています。
誰にでも真似していただいて構いません。
もしかしたらそれによって我々の売り上げを毀損するかもしれませんが、それでもいいとすら考えています。
環境問題という大きな課題からすれば、私たちの小さな行動なんてたかがしれています。
しかし、そんな私たちの小さな一歩が、他のだれかの小さな一歩につながるかもしれない。
そしてそんな小さな一歩の積み重ねが、いつか大きな一歩につながるかもしれない。
私たちはそう信じています。
この企画は単発で終わってはいけない企画です。
だからこれからも、どんな形になるかはわかりませんが続いていくと思います。
名古屋の小さな小さな小さな会社である私たちCOCOWALKの小さな一歩。
少しでもたくさんの人に知っていただければ幸いです。
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